どうしてこうなった……。(BMW R65の悲劇・感激)

あ、秀樹・還暦でも良かったんだけど、まぁとっくに還暦も過ぎて、また、脳梗塞から果敢にリハビリをおこなって、昭和のアイドルってすげぇ! って思う訳ですわ。

さて、現在のシャーリィ(BMW R65)。

メイン・ハーネスよ、
どうして、こうなった……

まぁ、まずはこのシャーリィことBMW R65の顛末からお話しせねばなりますまい。

時は遡る事約5年前。
この車両は訳あっておいらが某御仁のもとから引き揚げてきた車両なんですわ。
で、その時「あーこれ欲しいなぁー、買っちゃおうかなー、買っちゃおう!」と思ってた矢先、引き揚げてきた車両を一目見た某若者が「これください!」となって、この車両は引き揚げ早々に若き(20代ですよ!)NewオーナーA氏(言っとくけどAMiじゃない)のもとへと嫁いでいったのでした。

ま、このA氏、なかなかの好青年で(この辺りはAMiと間違っても良いぞな)いい意味でこのR65を可愛がってくれていたのですよ。
しかもA氏は船舶の機関士でメカにも強く、オイルが滲んでいたエンジンのO/Hをおこなったり、電装系のモデファイを行ったりしていたのですわ。
まぁその後、流れでカウルを付けたり、そのカウルの中に時計や電圧計をつけたり、ハザードランプやドライビングランプを付けたりしていたのですが、その途中で彼は一つミスを犯してしまったんですね。

ま、電装系の些細なミスで、ショートさせてしまったんですけど、じつはこの頃のR65には致命的な欠陥があったんです。なんと……

【メインヒューズが付いていない】 のです。

だいたい普通のバイクには電装系の大元、主にバッテリーから出る+の直後に30Aとか40Aとかのメインヒューズ(若しくはサーキットブレーカ。例外として最近の電気的に制御されている機種にはECU内部で集中制御していて無いものもある)がついていて、どこかでショートやリークがあるとコイツが『パフュッ』っと切れるんですよ。ですが、この頃のR65にはないんですね。

御多分に漏れずこのシャーリィ(当時はタダのR65)も、ショートさせてしまった直後何処からかブスブスという嫌な音と匂いと煙を吐いて、その後イグニッションをONにしてもインジケータが付かなくなってしまったのだそうで、直後にA氏が「どーしよう……」と私の所に来て「じゃぁまず見てみんべ」と相成った経緯があるのです。

この当時の私の所見は、やはりというか残念ながらというか『メインハーネスの一部が焼け溶けてしまっていた』状態だったんですが、なんとしても復活させたいというA氏の熱意と、「お金をかけたくない」という更なる熱意に押されて、とりあえず見える範囲の溶けたハーネスを使えるように処理して、乗れる状態に仮復旧してお渡ししたのでした。

それから暫くの月日が流れて、冬前のある日「やっぱり何か電装系が不安なんですよねー、メインハーネス高いけど交換しちゃおうかなぁ」と言ったA氏に対して「ど-せ冬の間乗れないんだから、ハーネス自分で組んでみたら? この位の機種ならシンプルだし、面白いと思うよ」と言ったのがきっかけ(だったのかどうか、真実は知りません。言われちゃったからやらざるを得なかったなら可哀想なことをしたなぁ……まぁ勉強ですよ何事も:笑)になって、半年ほどかけて自分でハーネスを組んじゃったのです。

さて、更に時は流れて……なんとA氏はR65を売却し、おいらと同じR1150GSを購入したのですが、紆余曲折色々あって、そのR65の売却先がおいらだったという……まぁ、これも縁ですな。

というのが我がシャーリィの経緯となる訳です。

さて、今回のモデファイに際しては、電装系の操作性を使いやすくするというコンセプトと、同じく電装系をシンプルにしようという二つのコンセプトでモデファイをおこなっています。

操作性に関するモデファイとしましては、使いやすい国産のスイッチボックスに変更しました。(ノーマル至上主義者には邪道でしょうが、どーでもいいです。勝手に吠えててください)実際には手持ちのKawasaki GPZ用なので、あまり新しくはないのですが、ウインカーのプッシュキャンセルやハザード機能なんかが盛り込まれている分使いやすくなっています。
※実際に、ごくごく最近の多機能スイッチボックスはCAN通信用になっているのが多いため使用にはかなりの工作を行わなくてはならないので現実的ではないです。

もちろん、このスイッチボックスもそのままポン付けって訳にはいきませんでした。古いスイッチボックスをバラして検証して、更に新しいスイッチボックスの内部を変更しています。また、ウインカーに関してもアナログリレーからデジタルリレーに変更したりしましたので、その辺りのハーネスの変更も伴っています。
また、これに際しては回路図(正規BMW Motorrad AG版。何故かこういうのを(今だけは)入手できるのである、ふふふ……)を嘗め回してみたのですが、どうも日本人と独逸人の回路に関する考え方が違うようで「あぁん? なんでコンなところにこの線持ってくるんだぁ?」なんてのが多々あり、なかなか苦労しました。(前述のメインヒューズの件もそうですね)

あーんど、前オーナーのA氏がメインハーネスを新設しており、これに関してはかなり頑張ってオリジナル配色の線を秋葉原まで買いに行って組んでいたりします。気合の入り方が違います! が……いかんせん、早く走りたかった(のでしょうね。ホット側に絶縁不良等がチョイチョイと……)気持ちと、どうしてもオリジナル通りに行かなかった配色と、あとから付けた電装系の追加分などがあり

「えーっと、この線って、どこに行ってるんだ……」

という状況を解明しようとメインハーネスをほどき始めたら、あの写真用になってしまったという事なのであります。

まぁね、まだシンプルだから良いけどね、元々昔の仕事(ソフトウエアエンジニアリング)でも、スパゲッティーコードって許せなかったのよ。どーしても組みなおしたくなるわけ。でさでさ、一度バラし始めるとさぁ、やっぱ気になっちゃうじゃん! (爆)

という事で、今回おいら自身はいたってシンプルに、手早く、手堅く、手軽にシャーリィのモデファイを行うつもりだったんですけど……

どうしてこーなった……。

 

 

 

しぶとくも、まだ続くわよー。

 

[ratings] 評価にて『書く気』と『やる気』のエナジーを、是非!

日記・ブログ ランキングに参加しています
 面白いor共感できたら是非ともクリック願います

カテゴリー: BMW Motorrad, バイク・モーターサイクル パーマリンク

どうしてこうなった……。(BMW R65の悲劇・感激) への2件のフィードバック

AMi へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください