ブラッシュアップ・ザ・シャーリィ 2nd stage #4 (BMW R65)

さぁいよいよ最終章となりました。
まぁ最終とは言っても、何処かに納車って訳じゃないですし、終わりはないのですけどね。(笑)

ほな、いってまひょか。

前回まででほぼバグ出しは終わっているので、まぁ今回はさらっと。
という事で今回の命題は画像の中心にあるチョケ。キャブ車で寒いとき一時的に空燃比を調整して始動し易くする装置ですね。田舎モンは「チョーク」なんて発音しますが、正確には「チョケ」なんでお間違え無く!

 

 

 

 

(嘘です)

さて、さらっといきましょう。(w
シャーリィ号のハンドル周りが他車流用なのはご存じの通り。今回使ったのは家にストックしてあったオールドKawasakiのスイッチを使っていますが、まぁ当初思ったよりは問題なく流用できています。勿論チョーク(田舎モンなんでね:笑)も流用していて、このチョークレバーを引くと元々のチョーク機構が働くようになっているんですけど、じつはその引張率が合っていない事にしばらく目を瞑っていたのですよ。
早い話が手元で引く量に対してキャブ側の引張量が足りなくて、手元のレバーを思いっきり引いても実際には1/3も引けていないという状態だったんですよ。流石にここ最近めっきり冬の様相を呈した気温になったもんで、もう無視できないな、と。(笑)

本来対策としては手元レバーの引張量を増大させるためにワイヤの巻駒(タイコ)を大きくすれば良いのですが、スイッチボックスの中に組み込まれている事を考えると簡単ではありません。
もう一つはキャブ側の駒の径を小さくするという方法です。ただ、これも現状のキャブ側チョークの駒(この場合の形状はレバーかホーンと言う方が合ってるかも)を考えると作り替える必要がありそうですし、これ以上駒径を詰めると引張時にかなりの力を必要としそうなので(戻しスプリング調整の必要も出てくる)現実的ではないかと。
最後に中間点で滑車なんかを組み合わせて引き量を大きくするという方法ですが……まぁこれも現実的ではありません。
では、どうするかという事ですが……まぁ、まずはキャブを外してみましょう。

1番Egのキャブ、車載状態です。
前(左)の灰色のワイヤがスロットルで真ん中あたりの黒いのがチョークワイヤです。ちなみに一番後ろ(右)の黒い縦パイプはガソリンのホースです。
下の写真は取り外したものです。

チョーク全閉状態

チョーク全開状態です。
ちなみにチョークは全開時が空気量全閉で全閉時が空気量全開です。(ややこしや)
上記の写真からもわかるように結構引いています。ワイヤ長にして20mmチョイ位でしょうかね。チョークのアームについているワイヤひっかけ位置をボルトぎりぎりまで持って来ればあるいは? と思ったのですが、結構めんどくさそうなので止めました。何せ、チョークって概ね寒いときの初期始動位にしか使いませんから、コスパを考えると、ちょっとね……。
まぁこれがKawasaki車なら別ですよ。
なにせ、年中チョークひかないとEgかからないんですから!(爆)

と、いう事で、チョーク問題は一旦置いといて。(置いとくんかい>ジブン)
取り外したキャブを見てみました。

うーん、きちゃない。(w

まぁ中は思ったよりも綺麗でした。フロート室もそんなに汚れていませんでした。(オールドBMWはタンクに必ず防錆剤が塗ってあるので多かれ少なかれ防錆塗料の粉がフロートに溜まりますが、この車両は少ない方だと思います)ただし、外観はさすがにちょっと汚れが目立っていましたので、外観を中心に&中もセッティングが変わらない程度にキャブクリーナーと洗油とブレーキクリーンで洗ってあげます。

すると……

どーです?

綺麗になったでしょう。
まぁね、ここで更にバフっていう手もあるんだけど、それをやっちゃうと全部やらなきゃならなくなってしまうので、あえて手を付けるのはやめました。

と、ここで用意したのが……

じゃん!

棒です。
ラジコンのヘリコ用の何かのパーツです。(ラジコン屋さんで適当なものを見繕ってきたので本来の用途は不明。恐らくはローターかテールローターの調整用かと)

まぁここまで来りゃわかりますね。

そう、チョケです!(w

上の針金とサーボホーン用の金具を使って、直接チョークできるようにレバーを付けました。
ちなみに戻し用のスプリングは外してあります。上のガイドにカラーを入れないとダメかなぁと思いましたが全然問題ありませんでした。(試走確認済)
左右別体ですが、引くときはEgかかってませんし、戻すときは多少タイミングずれても大丈夫です。Egなんて、かかっちゃえばこっちのモンです!

全閉

全開

じつはコレ種証しすると、こういう商品も売っているんですよ。
モギーモータースさんの『スターターノブ』ってやつです。但し、コンないい加減じゃなくて、ちゃんと『いかにもチョークレバー』って形のもので、なんだかんだで片側税別約2,000円。左右で4,000円ちょいします。
上の自作品は片側で300円くらいかな? パーツが余ったのを考えると実質200円位かな? 左右で400円位? 1/10以下かな?
まぁでも見た目なんかは絶対モギーさんのノブですけどね。(笑)
機能は変わらずという。(爆)

この真ん中の2本ワイヤが出ているのが元々のチョークワイヤです。
今回はお役御免となりましたので取ってしまいます。
(また腹下がちょっとスッキリしました)

キャブを元に戻して完成です。
残念ながらこの日は比較的暖かく、チョークの効果を体感することはできませんでしたが、まぁ思い切り引けるので問題はないでしょう。

で、天気も良かったのでこのあと海岸線を100km程流してきました。

感想

 

 

ヤヴァイ!
めっちゃ楽しい (^^)!

 

最新の水冷(R1200R)や最終型の空冷ツイン(Rnine-T)はもとより、今乗っているR-15DJ(R1150GS)と比べても非力でだるく、振動やトルクリアクションが大きいエンジン、そしてフロントとリアのサスペンションはウニウニと限界が低く、高速コーナーでのスタビリティーもヨーイングを感じられるほど。FRブレーキはまずまずだけど、勿論ABSなんてないですし、リアはドラムなので雨の日は効きが悪くなるかも知れないし、カウルがないから虫はガンガンヘルメットにくっつくし、荷物も載せられないし……。

でも、そんなところが

全部、タノシイ!

『あの頃』のバイク乗ってる感が蘇ります。
そう、決して『乗せられてる』んじゃなくて『乗ってる』感。
80km/hから90km/h位で流しているときが本当に楽しい。R-15DJと比べると20~30km/h位楽しいスピード域が違う気がします。
勿論最新のマシンが一番優れているのはわかります。安全で安心で速いです。でもコイツには、現行R-nineTや水冷R1200Rでは再現できない楽しさがあります。
R-15DJの場合は『現行に通じるもの』があって、最新が最強なんだろうけどジブンが楽しむ分にはココまであればソコソコ納得できるという感じですかね。そういう意味ではこれから出る新しいマシンと似た感じです。『新しいものが世に出るとそれまで新しかったものが色褪せる』感じかな? それは悪いことじゃないんだけれど、コイツの場合はもう新しいマシンが出てきても全く別物。
もはや、

進化の過程が違う

と言うのでしょうか。(笑)
「勝手に進化してもらって結構です、私は貴方と違いますから」みたいな。(w

まぁね、そうは言っても、現状コレ1台で全部カバーできるか? と言ったらNO! なので、結局色々持っちゃうんだろうけどね。(w

いやぁでも本当に気持ちよかった。
これでサスとか締めたらまた変わるんだろうなぁ。
でも、そうなるとユルさや乗り心地はスポイルされるよなぁ。
でもでも、もう少しキリッとさせたいなぁ……。
そーいえば、R-15DJのサスも終わってるからなぁ、あっちが先かなぁ
兎は……
あ、そろそろ晩酌の時間か。(爆)

という事で、

10月の青い海と

天領の里(道の駅)の良寛牛乳と

シャーリィ(BMW R65)の物語は、これからもボチボチ続きそうです。(^^)/

 

 

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