モノ造りの先にあるもの

なんか今回はお堅いタイトルですが大丈夫ですよ、食玩のお話です。

さて、上記の二つは先日大学のプチ同窓会を行った時にセンパイから頂いたもの。なんで? なんて野暮なことは言わず「あざーっす」と頂いて帰ってきたのですが、中身を見て「これは片手間では……」と思って正月の仕事にしようと仕舞っておいたのです(T明さんありがとうございました!)。

あ、ちなみに2017回顧録のフリーランス編12月の項目に『大阪はまぁいいとして』って書いてあるのを見た某氏に「ひっでー、どーでもいいのかよー」と言われたんですが、それはあくまでツーレポという観点においてと言うことで、在阪のメインは間違いなく二日間のプチ同窓会ですので。(笑)
あ、でもKR500はマジでプチ同窓会と同列かそれいjy……あ、いやいや。そんな事ぁないよー。

ということでこの二つなんですが、ガムが(一枚)入ってる(一応)食玩らしいです。
ジブンはどうもこういうシリーズにはなかなか手が出せなくて(買っちゃったら歯止めが利かなくなるのが目に見えているから)今まで遠目にしか見ていなかったんですけどね。
まぁ貰っちゃったものは仕方がないよねぇ……えへっ(笑)

ちなみに、今回のレポはとりあえず左の零戦。
もらって家に帰って折角だから色塗りもしたいなぁなんて思いながら箱を開けたら……

すげぇ、主要な色が全部塗られてる!

しかも細部の塗り分けまで。
上の写真わかりますかね? 胴体部・コックピット内の横面なんですけど、OD色の壁面にシルバーのパイプが塗り分けられているんですよ。
「これは下手に塗るより素組みの方がいい気がする」
となったわけですね。

という訳で組み立て始めるんですが、このキットは基本的に接着剤がいりません。まぁでも接着した方がいい場面も結構感じられるし、説明書にも「場合によっては適宜」なんて感じだったので手持ちの接着剤を要所にチョン付けしています。

しかし、小さい……。
やり始めて思ったんですけど、塗り分けやモールディングなんかのディティールや篏合の精度など中華製にしては凄くレベルが高い。
しかし、なにぶん小さい!!

機体全長でも10cmチョイ。結構キッチリ詰め込まれたランナーには簡単なLRの記述があるだけで、基本的に部品番号は説明書側に書いてあるものを実際のランナーに付いたパーツと照らし合わせるという形です。

 久しぶりにヘッドアップルーペとピンセットまで持ち出しました、プチ本気モードです。(笑)
というか、本当にいろいろと小さいんです。
たとえばエンジンマウント部のフェアリングのアンカーとか、小さくて細い!
ジブンはまぁ色々な工具を持っているので、パーツを薄刃ニッパーで切り出してヘッドアップルーペを使ってランナーバリをカッターでコリコリやって、ピンセットで所定の位置に取り付けるってのができたけど、「これ、フツーのおとーさんとか子供が興味本位で買って作れるのかな?」って余計な心配しちゃうくらい色々と小さいんですよ。
まぁ、本当に余計なお世話なんですけどね。(笑)

これ、Eg側です。
基本的に部品の精度は高いので、きちんとバリを取ってあげればはまるところにはきちっと嵌ります。

コックピット側から、色々と塗り分けされているのがわかりますね。これだけでもなんかカッコイイですね。え、計器が塗られていないって?
いや、マジ、勘弁してくださいよぉ……。

前にも出ていた胴体ですが、今回一番気を使ったのはココかもしれないです。(笑)
というのも、キットに入っている状態ではこの胴体がキッチリ組んだ状態(左右が嵌合された状態)で入っているんです。マニュアルに『組んである胴体を分割して』みたいにサラッと書いてあるんですが、上述の通り結構キッチリ組みあがるキットなんで嵌めてあるものを分割するのが結構難しかったんですよねぇ。

ジブンは大きめのレバーを胴体内部に入れて嵌合部を揉んで、ちょっと隙間が空いたらそこから今度は精密ドライバーで嵌合部分をこじって……と。
なにせ、嵌合部(上の写真の○穴部)じゃなくて、胴体の合わせ目をこじっちゃったら、プラスティックが歪んで二度ときっちり嵌りませんし、そうかといって結構な力をかけないと割れないし、力を入れればどこかが割れそうだし……ってね。

まぁ、なんとか無事に再分割できましたが、ここは慎重に!

うーん、これは残念。
後輪の取り付け部の可動のためのピンが潰れていました。まぁ片面だけですし、きっちり着くので反対側だけでも大丈夫だと思いますけど、ちょっと残念。

20mm x 60発だっけ? 翼内機銃もちゃんと装備されてます。

形になってきた。
ジブンはいつも思うのですが、やっぱりこういう機械モノって、フェアリングがない剥き出しの状態が一番かっこいいなぁと。
まぁね、空力考えたらありえないんだけど、だからこそ航空機の工場見学とかでワクワクしちゃったり、こういう状態を見られるエンジニアって職業には憧れるわけですよ。

キャノピーやら取り付けて、ほぼほぼ完成ですが……

最後に何十年ぶりかの水貼りデカールを貼って完成! となりました。
ここまでで約2時間チョイかな? 結構変な汗かいたり十分楽しめました!

ちなみにこの機体は三菱 海軍零式艦上戦闘機二一型 台南航空隊で坂井中尉(有名なエースパイロットですね)が乗っていたモデルらしいです。確か21型はまだ初期のモデルで、そのため有名な敵味方識別帯(主翼の前方に塗られた黄色い帯状の塗色)も無いですが、スッキリしていてカッコイイですね。

そうそう、ジブンはあまり詳しくないんですけど(いや、本当に軍事マニアや大東亜戦争マニアじゃないですから)各務原で見た飛燕に比べると浜松で見た零戦(52型レプリカ?)は随分大きな印象がありました。まぁ零戦は艦上戦闘機なんで、だだっ広い洋上を行って帰ってくるという航続距離が必要な機体だったと言うのもあるでしょうけど、それに比べると飛燕のコックピットってすごく窮屈なんだろうなぁなどと思うわけですよ。

さて、話変わってここでタイトルに戻ります。

『モノ造りの先にあるもの』

ウチの子(小学生)も含め、最近の子供ってモノを作らないんですよね。たとえば、「○○したいんだけど、持ってないから仕方ないね」なんて小学生の子供が言うんですよ。ジブンなんて無いものは欲しかったし(当然駄々をこねる)それでも駄目なら何としても作ろうと思ったりしたもんですけど、最近はあっさり『無いから諦める』子が多いのだと。

そういう意味ではこういうプラモデルなんかに慣れ親しむってのも重要なんだろうけど、それ以上に手も汚さずにどこでも簡単に楽しめるゲームってのがあるとやっぱりそっちに行っちゃうんだよねぇ。まぁわからないではないし、その昔ゲーム開発部隊でシナリオライターなんてやってたジブンが言える立場じゃないんだけど(爆)、長らくこの国を支えてきた【モノ造りニッポン】ってのがさ、なんだか危ういなって。それってこの国の屋台骨が危ないんじゃないかなって、なんか本気で危機感を感じているのです。
折しも某友人が自身のブログで、某モーターサイクルのショーが同一御仕着せの集団存在確認会になってたなんて感じの発信を行ってたので、えらく共感したんだけど、『造る』ってなに? と思うことが多いのも事実ですね。

売れるものをつくるのは企業として当然なんだろうけど、それは造ってるんじゃなくて作ってるだけなのでは? と。

まぁね、プラモデルを組み立てただけのヤツに言われたくねぇ! と言われそうだけど、ジブンは作り手じゃなくて造り手或いは創造主でありたいなぁと思うと同時に、『ニッポン』をきちんと残すためにやらなければいけないことって何だろうな?って考えてしまいます。

うーん、大きなことはできませんが、小さいモノをコツコツ造って発表していくしかないんだろうなぁ……。

あ、ちなみに製作過程はないですけど……

一緒に頂いたGPZ900R(A6) も完成してます。
ちなみにGPzは空冷時代で、水冷はGPZ表記です。(GPZ乗りより)

さてと、では次は何を……

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