オリジナル短編小説 MJ の ご紹介

 ダブダブのジャージの袖と裾を折って、これまた大きなトレッキングシューズを引きずり気味に鳴らしながら、夕刻の商店街に漂う空腹感を倍増させる香りに鼻を鳴らしてふらふらと彷徨う少女、得夢(エム)

 どう頑張っても小学生ほどにしか見えないこの万年空腹少女、じつは夢を喰うモノノケ、(バク)である。

 そんな得夢が「こっちはヤキトリかの? なんと、向こうからは焼きそばのソースの匂いじゃな……」などと目を輝かせながら手招きするのは、背後でSPのように、あるいは兄妹のように、また見方によっては恋人のように得夢を見守る全身を黒服で固めた長身のイケメン香神慈瑛(カガミジエイ)

 人である慈瑛が、なぜ故に得夢が食べる夢の調理人としてモノノケと暮らすようになったのかは別の話として、このデコボココンビが繰り広げる日常は、貧乏故になかなかスリリングでスパイシィなものだった……。

夢喰美麗ファンタジー MJ(エム・ジェイ)  公開:2011/04/26

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