88フルパワー

このワードでMC18という型番が頭に浮かぶ貴方は、たいそうな変態です。
そう、ジブンと同じくらい。(笑)

なんのこっちゃ? と知らない人の為に、すこしばかりのレクチャーを……

ジブンが生まれて間もない70年代、この頃第一次バイクブームが世の中に訪れ、若者は猫も杓子もバイクバイク、バイクが青春の証でありカッコイイものとして持て囃されました。その結果、当時の免許制度が緩かったことなどもあり事故が多発しました。そして、結果として中型免許の枠ができ、原付のヘルメット着用義務が施行され(ジブンは高校生の時ギリギリこの規制にかからなかった年代でしたが、3ナイ運動まっただ中だったので、フルスモークのフルフェイスを被ってました:笑)ついで、その矛先がバイクのスピード=馬力=メーカーに向くと、メーカーはこれを交わす為に馬力の自主規制を始めます。(当然あまり意味ないんだけどね、体面上だよね)
そして、だいたい足並みがそろったのが80年前半(82?83くらい?)に出たスズキRG250ガンマというバイクの登場時だったと思います。当時このバイクはレーサーであるRG500にそっくりな(そういう風に見えたんだよっ)アルミフレームにフルカウル、そして250ccでありながら45psという高出力を引っ提げて登場し、第二次バイクブームまっただ中の小僧共(ジブン達ですな)をあっと驚かせたものでした。
そしてこれより、250ccは最高45ps、400ccは59psというバイクメーカーによる国内販売車両に対する馬力の自主規制が出来る訳です。

さて、この自主規制ですが、ジブンが聞いたところによると(つまり不確実)どうも当時から世界のバイク業界のドンであったホンダが提唱したものだという話でした。まぁ、当時の(今もそうだけど)ホンダはHY戦争(HONDA vs YAMAHAの戦いをこう呼んだ)においてもなんとなくアドバンテージを匂わせつつ、それだけの事をできる企業だったわけですな。

さて、話は少し戻りますが、スズキのガンマが火付け役になって一気に火が付いたレーサーレプリカブームですが、勿論他社が黙ってみている訳がありません。YAMAHAがレーサーTZの公道バージョンのようなTZRを発売し、KAWASAKIだってタンデムツインのKR250なんて超弩級変態バイクを世に出しました。じつはHONDAはそれよりちょっとまえにGPで圧勝していたNS500のレプリカであるMVX250Fを世に出して圧倒的な売り上げを……アレ? 売れない? ならば、次モデルはNS250Fだ! どや! あららららららら……売れません。
当時のホンダ2stは、焼きつく、オイル吹くというイメージが強く(あくまで一般的なイメージだよ、でもMVXが足を引っ張ったんだろうねぇ)正直な所ガンマとTZRに大きく水を開けられたのでした。

85年にホンダ所属のフィレディ・スペンサーがレーサーNSR500のエンジンを半分にしたRS250RWでGPタイトルを獲得すると、すぐにホンダはこのマシンをベースに市販車両を世に出しました。
1986年、満を持して登場したのがNSR250R(MC16)という訳です。
このMC16は、流石に世界のホンダが前の2車種で踏んだ轍を再び踏まないよう、それはそれはレーシーなフォルムとエンジンで登場し、すぐにガンマ・TZRの対抗馬として頭角を現しました。(KAWASAKIは変態路線ですから……でも、個人的には一番好きなんだけどね)

さてさて、こんな時代ですからこの頃のバイクは毎年のようにモデルチェンジしました。
当然NSRも87年の暮れに88年型新型NSR250R(MC18)を発表したわけですが……このバイク、当時市販レーサーのRS250と一緒に開発された(という噂)通り、キャブレターにPGM-FIという電子制御の燃料制御システムを引っ提げて出てきました。そして、何よりもジブン達をあっと驚かせたのは……

「どうも、MC18は自主規制を無視しているらしい」

という話でした。
「そんなバカな! ホンダがそんな事する訳ねぇじゃん!?」
まことしやかに話していた頃、大学で同じクラブの珍氏(当然あだ名です)がそのMC18を買ったのです。
早速みんなで試乗会。

「……なんじゃこりゃ……3rdでもアクセルだけでフロントがポンポン浮くぞ……しかも下のトルクが太くて上はレブリミットまで一気に吹けるし、寝かせりゃピタッ! ブレーキはガシッ! おまけにポジションが……キ……キツイ」

その後わけ合って、珍氏がこのNSRをシャシダイに載せた所……60ps以上出ていたという記憶が……。

そう、ホンダはものの見事に「え、自主規制? 何それ? オイシイの? おら知ーらねっ!」をやってのけたのでした!
まぁ、その後自主規制は90年代に入り更に強化され、そして近年漸く撤廃されたのですが、その背景には「自主規制なんか有っても無くても、どーせ日本じゃもうバイクなんて売れねーから」という空気が感じられるのは、ジブンだけでしょうか……。

最高記録の前フリにお付き合いいただきありがとうございました。
(最近、ジブンでも疲れてきてるんで、あまり長くしたくないんですけどね)

さて、ヒョンな事からこんなものが我が家に……

きったねーから洗ってみた。

じつはこれ、某自動車ディーラートップメカニックさんの個人所有車なんだけど、
「俺さぁ、じつは修理とか嫌いなんだよね、だってオイルとかで汚れるの嫌だもん。@さんってバイク好きなんでしょ? 直せる? あ、ホント? じゃぁさ一生貸すから直して、@さんの名前で登録して持ってていいよ、そのかわりたまに貸してくれれば……んで、二人とも飽きたら売って折半しよう」だって。(笑)

久し振りにジブンより変わってる人に巡り合えて嬉しかった事もあり、二つ返事で引き取ってきたのです。

まぁ、2万キロオーバーって事で2stとしては過走行なんだけど、20年近く室内保管された個体はフォークもピカピカで錆なし。残念ながらタンクにガスが残っていてこのままでは使えないけど、ブレーキ・タンク・キャブ・リンク廻り・タイヤで先が見えるかな?と。カウルはだいたい形になってるものがついてたから、まぁなんとかなるでしょう。

まぁ、来春に向けて少しづつ『青春のフルパワープロジェクト』開始します。

ウヒッ!

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