うーん、唸った。
悪巧み計画の車両に関しては先日書いたとおり。基本的には日中触ることはできないので(労働基準法を無視した完全休みなし『飯は立食五分飯』)ジブンで触ることもできないまま、客足を見ながら波が引いた瞬間にそっと外に出て何気なくエンジンをかけて見る位が関の山だった。
でもこのままでは何も進まないので、昨日の夜意を決して少しばかり弄ってみたんだが、結果は同じ。芳しくない。
とにかく今はエンジンがきちんとかかるようにして、車検を取得すること。そうしないと移動もできない。コレはつまり、休みの日に弄ることもできないと言うこと。
だが、肝心のエンジンが相変わらずNG。
現象は、エンジンのかかりが異様に悪く、かかってもアイドリングしない。キュンキュンという音と共に生ガスを吐いてミスファイアを連発するというもの。
ソコでジブンの見立てとしては、点火系がおかしい(インジェクションだから考えにくいが、今までインジェクション車を所有したことがないのでわからない)または、(&)圧縮が正常にできていない(ミスファイアとキュンキュン音はそのせいではないか?)または、(&)ガソリンが腐ってる(近いにおいはする。でも完全に腐るとコンナモンジャナイ! そういう意味ではまだ大丈夫なハズ)または、(&)プラグや同調、二次エア混入などがある。
と言う処が所見だった。
で、昨日の夜にプラグなどの点火系と吸気系排気系の点検をして、(圧縮はコンプレッションゲージを持っていかなかったので断念。但し、点検後のプラグの様子からその可能性は薄いと判断できた)始動テストするも、若干の改善がみられたもののやはりNG。
ついでに同調も少しだけ(わざと)狂わせてみたりしたんだけど、イマイチ改善方向にはいかなかった。
はぁ。
そして、今日。
基本的に社内の専門職にお願いはしないつもりだったけど、意を決してたまたま就業後月末の事務処理にジブンのブースに来た工場長に聞いてみた。
「あの、ソレおわってからでいいんですけど……」
「はい?(なに、の意)」
「カクカクシカジカ(自分の見立てを述べる)」
「……」
「(事務処理が終わったらしく)で、直せと?」
「あ、いや、どんな方向から点検していくのがいいのか、教えてほしいんですけど……」
「しかたないなぁ(マシンの元へ)」
ちなみに、工場長はイヤな人じゃないですよ。ムッチャツンデレなだけです。(爆)
暫くセルをまわしてエンジンを始動させて、ブリッピングして手を離す。
まぁ当然だけど、報告した症状で止まる。
やおらタンクの横をゴソゴソとやったと思ったら
「はい、治ったよ」
「え?」
キュキュキュ、バルゥン! バルゥン! バルバルバルバル……。
いや、マジであっけにとられてしまいました。
あまりにも凄い職人技に、どこを直したのか本気で執拗に聞いたところ「しかたないなぁ、ここのワイヤリングのね……」といつもの調子でレクチャー。
まぁ、原因は正直なところ「ほえー」って感じなんだけど、ソンなところ絶対気付かなかったわさって感じ。改めて、データベースの多さと瞬時に判断する職人技にジブンなんて『とんだド素人』だなぁと本気で思ったのでした。
いやぁ、しかし、流石工場長。お見事でした。
ちなみに、キュキュキュ音は「ベルトだねー」だそうだ。(苦笑)
まぁでも、これでまた野望に一歩近づいたと言うことで……(ニヤ)
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