テレレバーのフォークシール交換

はてさて、なんと初の6連休でした。
どーしましょったら、どーしましょ!?
まぁ、今日で最終日。
一応有意義に過ごせたかな? と。

で、最後の締めくくりはAMiLOG更新という事で。(笑)

さて、R1150GSのフロントフォークオイルシールが破損してフォークオイルがダダ漏れになっていたのは前述の通り。ちなみにその写真は↓

ニュルニュルクリンク仕様ですな。(噛んだらマジで言っちゃいそうですね)

んで、純正品のオイルシールとダストシールを頼んだものの、国内になくバックオーダー。もちろんこのままでは交換は出来ませんが……オイルシールを探したら汎用品(というか、同一規格品)がAMAZONに。これが休みの1日前。もちろんソッコーで注文。
到着予定は2日後だったけど、どーせ初日と翌日は幼稚園が夏休みの為子供の面倒をみなけりゃならなかったから、ぜんぜんOK!
という事で3日後に作業開始となりました。

まずは左右の状況。一見、右の方が傷んでそうだけど実際は左の方が酷い。右はオイルが滲んでゴミのリングがフォークに見えている程度。対して左はオイルがシールから噴き出してゴミのリングさえも流している状態。

ちなみに念のため言っておくけど、このBMWのテレレバーシステムに於いて、フロントフォークってのは舵を切る為だけに存在しているようなもの。つまり、このフォークの中にはスプリングなんて入ってないし、ダンパーの役目もしていない。オイルはフロントフォークが錆びないように入っているだけ。
だから、フォークオイルが流れ出てブレーキディスクに付いてしまう危険があったら、フォークオイルを抜いちゃえばいい。もっと極論するなら、フォークを自体錆びを防げるような素材にするか、グリスでも塗っておけばいいというフツーのバイクとの相違点があるという所を、最初に知っておいていただきたい。

で、色々な方法があるけど、ジブンとしてはタイヤを取っちゃうのが一番簡単カナ?と。
ま、後述する追加作業をやりたかったってのもあるんだけどね。

フェンダーも取った。
フツーのバイクで言う所のミツマタになるんだけど……キチャナイなぁ。

フォークのインナーチューブは刺さっているだけ。当然トップブリッジのボルトを廻すと供回り。なので、フォークトップに21mmの片口スパナを入れて固定するんだけど、そんな大きさの片口スパナは無いのでモンキレンチで。
世の中にはやたらとモンキレンチやパイプレンチを否定する人がいるけど、使い方さえ間違わなければきちんと使える。もちろん、あるならカタクチイワシの方がいいよ。ツマミにもなるし。(ん?)

で、さっきのミツマタ(アンダーブラケット)を緩めてアウターを少し下げると、インナーは真っ直ぐ上にスルッっと抜けます。

そうそう、メーター出力側にABSのセンサーも付いています。じつは以前書いたようにこの車両はABS不具合の為殺しています。なので、センサーを取ろうと思ったのですがフォーク側にくっついているセンサーがどうしても取れなくて、仕方なく本体のコネクタ側から取り外しました。

ダストシールはアウターチューブを引っこ抜くとこのようにアンダーブラケットに残ってくれます。

取り外したインナーチューブ(左)とアウターチューブ(右)インナーは可動部より上に点錆がありますが、可動部は概ね良好。アウターのシールを止めるリングは錆びていますけど、磨けば使えるでしょう。あ、当然オイルシールは交換です。

で、このオイルシールを取り外すのにSST(専用特殊工具)が必要です。但し、ソンなもんマトモに買ったらバカ高いのでみなさんDIYで工具を作っているようですが……。

ジブン的にはソンなSSTすら作る必要もありません。大きさの合うモンキレンチで少しずつぐるっと一周もすればスポンと取れます。まぁ自己責任で。

ちなみに左右のフォークアウターからは、めっちゃ綺麗なフォークオイルが出てきました。(基本的に圧がかかったりしないから劣化しないんだろうなぁ)但し、底部には若干ヘドロ状のモノがあったので、ブレークリーンで洗浄しておきます。

あ、そうそう、ココに嵌っているのがABSのセンサーです。コイツが叩こうが何しようが全く抜ける気配を感じさせませんでした。仕方なく壊す覚悟でスラスト方向にガンガンとハンマリングしたら、漸く抜けました。

ついでにフロントホイールについているABSセンサ用ホイールもいらないから取っちゃいましょう。

で、これがやりたかった『ついで』の作業。アンダーブラケットとか、あまりに見た目のキチャナイ部分をシュシュッと一吹き。あ、ちなみに今回のシルバーはソノ辺に転がってなかったのでホムセンまで買いに行きました。400円近くしちゃいました。(涙)

当然アウターのボトムも吹いちゃいます。
え、ソンな安い塗料はすぐに剥げるだろうって?
「大丈夫ッス、剥げたらまた塗ればいいんっすヨォ!」 by Hajime-Ichinose at ガッチャマン・クラウズ。

これが汎用品のシール。勿論新品。
さて、ちなみにですが、BMW純正のオイルシールは確か片方3,800円位。で、ダストシールは片方840円くらい。で、この汎用品オイルシールは2つで確か1,230円(税・送料込)。
まぁ、どーなんでしょうね? 何度も言うように、テレレバーのシールはほぼ運動性能に関与していないので、今回は地雷踏みを兼ねての検証とする事にしましょう。

新しいシールにシリコンオイルをたっぷり塗って押し込みGoTo。古いシールを上に置いてプラハンでコツコツと叩けばインサート終了!

で、一つ問題が。
賢明なAMiLOGgerならお判りと思うけど、今回、新品のダストシールは用意していない。

ちなみに、取り外した左右のダストシールのうち、右はひび割れもなく綺麗だったので、とりあえずはこのまま使おうと。問題は左とん平。

左側(オイルの漏れが酷かった方)のダストシールはご覧のようにひび割れだらけ。通常はひび割れていなくても硬化していたら(或いは後々の面倒事を避ける為)無条件でオイルシールと一緒に交換なんだけど、いかんせんブツがない。(ダストシールの汎用品が見当たらなかった)

「こんなとき、どんな顔したらいいかわからないの」
「あはははは、抜かしよる。笑えばええのじゃ!」
「ウヒェヒェヒェ……」

なんてのは怖いので……

ダストシールの簡易再生。まずは表面を脱脂した後、内側(インナーチューブが滑る側)に養生をしてシリコンシーラントやバスコークや靴底補修材を塗ります。が、今回はどれも無かったのでセメダイン・スーパーXを指でぐるりと塗りました。勿論ヒビ部の断面に少し滲む&表面をコーティングするくらいの量です。

夏い暑の日なので、10分程で表面がべたつかない程に乾きました。細かいひびが簡易的につながっているのがわかるでしょうか? まぁ、新品が手元にあるなら必ず交換した方が後々の手間を考えると得策ですが、無いなら用意できるまで凌げる方法を考えましょう! 但し、オウンリスクを忘れずに。

さて、しつこいくらい言っているように、テレレバーは普通のテレスコピックとフォークの役割が違います。ならば当然フォークオイルの役目も違います。当然フォークオイルは専用品です、が、何度か出ているツンデレ工場長に

「フォークオイル何入れればいいんですかね?」
「専用品」
「金無いんですけど、家にあるのテキトーにつかっていいっすかね?」
「いいんじゃない」
「サラダオイルでもいいですかね?」
「……やれば……」

勿論最後はボケです。そしてツンデレ工場長の言葉もツッコミです。(と、最近わかるようになってきた)まぁ、結論からすると、こまけーことはいいんだよ!と言うなら何でもアリです。
という事で、数年前RZV500R用に買っておいたフォークオイル(未開封)を使う事にしました。右は炭酸が入っていたペットボトルです。念のため洗って秤に載せ470gまで水を入れ線を引いた後、エアを吹いて15分程炎天下の中に放置しておきました。
えぇ、これがフォークオイルの規定量(470cc)を計るメスシリンダー代わりです。(メスシリンダーが見当たらなかったのです。暑い倉庫の中を探すのは嫌だったので)

ファンタスティック! というよりチェリーコーク!? なんとも美味そうですけどフォークオイルです。
コイツをだばだばっと入れてバラしたのと逆の手順で組み付けます。
シツコイですが、フォークの機能は舵取りだけなので、一日置いて気泡を逃がすとか、組み込んで上部からの液面高さで再調整するとか、そんな事しません。

そうそう、終了前にABSセンサを取り外したので本体側のコネクタに蓋をしておきましょう。

ざざん!完成。

どーです? 世界はUpDateされましたかね?

まぁ正直な所他もボロなので、この後ブレーキ(ブレンボ)が強烈に引きずってしまって、揉み出し作業を余儀なくされた(ダストシールが無いタイプなんですね)とか、シフトリンケージの保護フェルトが腐って落ちたとかいろいろある訳ですが、フォークに関しては大胸(はじめちゃんかよ!)問題ないという事になりました。
なんとか夏休み中に乗れる状態にはなったという事で……。

あ、但し、ダストシールに関してはちょっと思う所がありまして、それはまた次回のお楽しみという事で……。

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カテゴリー: BMW Motorrad パーマリンク

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