以下は2007年5月頃に公開したPrivateSoulBox内の記事を移植したものです。
第四章 ステアリング周辺
ちょっと前後しますが、ステアリング回りを見てみましょう。


ステアリング部です。
真ん中のオレンジのヘッドライトの後ろ側にヘッドライトのトグルスイッチが付いています。
右下にぶら下がっているのはホーン。その右上にあるボタンはホーンのスイッチです。

ヘッドライトを取って見ましたが……それにしてもメッキの状態が酷いです。
本来は再メッキするのが常套手段なんでしょうが、これだけのディンプル(腐 食)があるとそのディンプルも銀蝋なんかで埋めなくてはいけません。ちょっと厄介ですね。ちょっといろいろな手を考えて見ましょう。

メーカーのマークなんでしょうかね?
なんか、椅子のパースみたいなマークがついているんですけど、「マルイス」とかいうメーカーなんでしょうかね?誰かこのマークの詳細知っていませんか?
ちょっと可愛いなぁと。(笑)

第二章のステアリング廻りの写真を参照するとわかると思うのですが、このノブを手前に引っ張ってステアリングをステム部と上下に分割できる構造で、これが バ ルモビルの大きな特徴である「分割収納」の要となる部分なのですが……この個体ではどうやってもステアリングが抜けないのです。

上の写真のノブを取ってみました。
写真では既に丸い穴が見えていますが、本来この写真のようにノブの先端のピンがこの穴にはまってロックされています。
ちなみに、抜けないステアリングにプラハンを振り下ろす事30分で、漸くここまで抜けたのですが……。


CRCとプラハンでの攻撃開始からどれくらいの時間がかかったでしょうか。

滴る汗でハンマーがすべり、振り下ろす右腕の感覚も麻痺した頃、漸くステアリングが抜けました。

そのステムのブラケット部からは、何やら怪しいクズが・・・
私が推測するに、昔のオーナーが、ちょっとした錆で抜けなくなった→棒のようなものを下部か ら差して叩いた→ステアリングのインナー部分が広がって更に抜けなくなった→油を染み込ませた布のようなものを入れて放置したがそのまま忘れて布がイン ナー、アウターと一体化した・・・という感じでしょうか?
とにかくガッチガチでしたが、抜けた後インナー、アウターを磨いたら、今までの苦労が嘘のように スルスルと抜き差し出来るようになりました。先ずは一安心。

レースにはボールベアリングが上下25個、計50個入っています。ベアリングはちょっと汚れていましたが、錆などは無く、レースに傷もありませんでしたので(当然か)洗浄後再使用となります。

アウターレース部です。
この個体は、ことごとくメッキ部が錆ています。当時のメッキの性能なのでしょうかね。

この部品は・・・フロントアームとステアリングステムは、収納時さらにコンパクトになるように、その付け根で折りたためるようになっています。写真の黒い ワッカはその折り畳み機構のストッパーなんです。(マクロな写真をほとんど撮ってなくてすみません、再生時にはわかるようにしますね)ちなみに、これも元 はメッキが施されたパーツ。しかも、このパーツ、それ自身はフリーに動くんですが、真ん中の赤い棒の両端が溶接されているのでこの棒から抜く事ができない (抜くにはオリジナルの塗装を傷める事になる)という厄介な状態で付いているんです。さて、この辺どうするかそろそろ真剣に考えないとダメですね。

これはライトの内側です。
オレンジのカバー(シェル)を外した所ですね。赤いコードの先に電球が入っている訳ですが、このリフレクター部分は全く錆が無く(まぁ、当然っちゃ当然)この個体のメッキパーツとして唯一現存する良メッキパーツと言う事になります。

そのリフレクタとフードは写真の逆さ富士のようなピアノ線で固定されています。
シェルもフードもリフレクタも、内側は綺麗なんですけどね・・・。






