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「211(兎)はどうした?」
10分ほど後に駐輪場へやってきた橘樹は、あたしを見るなりいきなり言った。
「はぁ? 普通は『よぉ!』とか『元気か?』とか『待った?』とかじゃないの? それが『211』って、なんでいきなりあたしのバイク(兎)の心配なのよ」
「元気なのは見りゃわかる。いつかの時より顔色もいいし、目も開いてるし、自分で立ってるし。なによりその憎まれ口が元気な証だ」
橘樹の最初の一言で頭のてっぺんに上った血が、あの日の事を思い出すと一気に耳の辺りに下りてきたように耳が熱くなる。
「どうした、良く見りゃ顔赤いみたいだな? また熱でもあるのか?」
「そんなんじゃないわよっ! あ……暑いからでしょ!」
「そうかな? まぁ確かに昨日よりは。けど、そんなに暑いか?」
橘樹がちょっと怪訝な顔をしたが、なんとか上手く話が逸れたようだ。
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自著 カゴメクライシス 17章 『天然素材200%』より。
という訳で
富士重工(SUBARU)謹製 ラビットS211が入庫したのです。
ラビットというと、601スーパーフローとか301ジュニアが有名だと思うけど
ジブンはこのスリムな211が好きなんだよねぇ。
まぁ確かに和製Vespaと言われるのもわかるけどね。
ほら、だからちゃんとVespaも出してるジャン。
あと、KTMとか……そうそう、ハスクとかウイリスも出てくるよ。
気になる人は『カゴメクライシス』を……(笑)
なかなか良いヤレかた、錆び方デショ?
じつはコイツの入庫にはちょっとした事情があるんだけど、ソレはまぁ気が向いたらって事で。
あ、一応始動と走行は確認済です。
幾ら放置されていようとも、オイル染み一つできない!
なんたって昔コイツをフルレストアした整備士の腕が良いからね。(笑)
もう、家の前に看板出そうかな?(笑)