スバル(富士重工) ラビット90 ハイ・スーパー レストア記(主に愚痴と作業報告:笑)
何気に覗いたヤフオクで終了まで残り1日くらいのコイツを見つけたのは、確か2006年の寒くなってきた頃だったと思う。なんだか妙に白くて、しかも「レストア済」と書かれていたのが気になっていたが、エンジンは大丈夫という言葉に(まんまと)乗せられ入札→落札。
そこから、油兎との格闘が始まったのだった。
正直な所、バイクの到着から既にケチはついていた。
(じつは入札前からついていた事が後でわかる)
陸送は有名な○産系列の某Zという主に車を扱う陸送会社だったが、到着して降ろして確認すると
メインキーが折れていた。
この件をすぐに出品者に連絡しようと電話を掛けるが、留守電のアナウンス。
陸送の運ちゃんは「鍵折れって書いてありますよね?」と言って伝票を見せ、後は出品者と交渉してくれ
という事で早々に引き揚げた。
その後1時間ほどで出品者と連絡が取れ件をただすと
「え?折れてませんでしたし、こっちの控えにはそんなの書いてないですけど……」
そこで受け取った控えを再度よく見ると……「鍵折れ」記載のボールペンの太さが違う。
「やられた!」
そう、運転手が後から書いたのだ!(これは残された資料を基にした推測の域を出ないけど)
その後Zに連絡し、こんこんと詰めるも「運転手のやったことなのでわからない」との常識では考えられない返答を繰り返すのみ。
「出品者の控えとこっちの控えを持って出るとこ出ましょうか?」というと突然平謝り。
後に出品者から連絡がありと「自分が関わった案件で迷惑かけたので返品してもいいですよ」と言ってきたがこれがオリジナルの鍵だったら当然返品したのでけれど、幸か不幸か元々鍵は複製品。
送り返すのも面倒だし、Zも鍵の修理費は持つというし、まぁいいか。と……
(結局最終的にZはその時電話口で謝ったきり。運転手の所在はずっと不明扱いで請求書をFAXで送ると早々に振り込んで「もう金払ったんだから文句を言うな!」状態。あれ以来Z○○Oは使わない!)
でも、その後出品者と電話で話していた時に「いやぁ、仲間の会社が……」と言って思わず口をつぐんだ様子から察すると……コイツらグルだったのか?と思ったのだが、既に疲れちゃってて電話をブチ。
とまぁ、こんな経緯で来たのですが……来たからには「ウチの子」。
こうなったら、ビシバシやったんでーと思いつつ、混合ガソリンを入れ試乗。
(当時、会社のガレージがだだっ広い舗装された駐車場の敷地内に有ったので、ナンバーなしだろうがノーヘルだろうが自由に試乗することが出来たのだ!今考えるとよかったなぁ、と。)
キックでエンジンをかけ試乗すると……動くけど……エンジンが動いている割にパワーが死んでる?シフトも変。まっすぐ走らない?スピードメーター動かない?止まらない!当然燈火類は全部NG!
流石にここまでくるとね、怒りと言うより、なんか挑戦状を叩きつけられたような、
そんな闘志がフツフツと湧いてくるわけですよ。
(ただ、溜息の方が多く、結局動くまで1年以上かかったのだけどね)
手元に来た頃の様子。
(残念ながら古い画像の時系列が揃っていなくて抜粋掲載になります)
レストア済だと?
簡単にマスキングして吹いただけってのがまるわかり。
正面のグリル穴から下のホーンまで塗られている。
塗料で固まって鳴らないはずだ。
オリジナル塗装の保護フィルム?
もしかしたらレストアってのはエンジンやミッションのみだったのだろうか?
というか、プロがやったと書いてあったが軽々しくレストア済みなどと良く言えたものだ。
干からびたGSバッテリーとファンカウルのメクラ蓋を押さえるテープ。
ちなみに、プラグコードはプラグを取ろうとしたら折れた。
その左にある円柱状のコイルの左横と上の塗装が白くなっているのにお気づきだろうか?
これが元塗装といい加減な板金屋のいい加減なウレタン塗装の対比。
そしてここまでやってある事に気づいた。
それは……
「油と泥のお陰で、オリジナル塗装の状態がとても良い」という事だ。
なのに……馬鹿なウレタンを上塗りしたため、そのオリジナル塗装さえも生かすことができない。
まったく手を付けづにそのまま出品してくれたら良かったのに。
再度言いますが、レストアしたのはプロの自動車整備工場(板金屋)と整備士だそうです。
なんか、ここまでくるとこの兎が可愛そうになってきたのを覚えている。
何故かマスキングもせず銀色手塗りのフォークとフロントホイール。
リアタイヤハウス内も銀色の刷毛塗りよ。
ホイールやフロントアクスルボルトと御揃いで綺麗でしょ?うふっ。(キレ気味)
さて、もうこうなったらどんどんいきますよ!
お次は、(きっと)レストアされている(であろう)機関部です!
ジャーン!シリンダーヘッド(らしきもの)でーす!
シュラウド内は油粘土を詰めたような見事な状態でした。
右側にある油泥は、たまらずこそげ落としたものでーす!
ジャジャーン!マフラーとミッション部でーす。
油泥パック中でーす!(涙)
デロデロのリアユニットとシューがペラペラのリアブレーキ。(しかも油漬け)

上(未作業)と下(既作業)既にどっちが本来の姿なのか……地道に落としても、きりがない。
ではでは、さらに!
変質泥クラッチ。
(写真がモノクロで小さいのは別のデジカメで撮ったから。モノクロモードだった事に後で気づいた)
そして極めつけが……
ちなみに……
上が入っていたモノ。
下が正規のハブダンパー周り一式。
当然高い正規品を買った。(ダンパーは新品)
今入っているのは正規品の方。
ジブンは自作や流用が悪い事だとは思いません。
でも、駆動系にコレはないよなぁ。
しかもおそらくコイツのお陰でミッションオイルはドロドログデグデ。
こういう『レストア』をして売っている『お店』があるという事にオドロキですね。
そうそう、冒頭に有った『最初からのケチ』っていうのはこの事。
自分は入札前質問欄に「ハブダンパーは変えましたか?ヘタリはどうですか?」と聞いた所
「レストアしてあります」と回答がありました。
まぁ、はっきりいって詐欺みたいなもんですが、ココまで開けたら文句も言えません。
しかし、これが『お店』のやる『レストア』だそうです。
だったら自分は二度と『お店』からは買わないでしょうね。
(もう何年も店から買ってないダロ!<ジブン)
ちなみに……エンジンは開けませんでした。
シリンダーとかコンロッドとか、開けるならガスケットが必要(欠品です。作るしかない)だし、
だいいち、もうそっちが駄目なら諦めもつきますから……。
と、いう訳で……あとは再生作業です。
ちなみに、ラビットのレストア作業の報告なんて吐いて捨てるほどあります。
もっときっちり、ピッカピカのテッカテカにしている方も多いです。
レストアの方法や作業を調べたいならそちらを見た方がいいでしょう。
何と言っても、ココは愚痴と作業の報告が主ですから。(笑)
さて、自分の場合のレストアとは、主に洗浄とグリスアップを指します。
塗装なんかはどっちかというとドレスアップの感覚なんですね。
機械って、洗浄してグリスアップしてあげればたいていは調子を戻します。
もちろん摩耗・消耗しているものは交換しますけど、それはあくまで交換作業であって
ジブン的にはレストアとは違うっていう感覚があるのです。
でも、それを言ったら洗浄とグリスアップもレストアじゃないかも。
まぁ、でも見た目で誤魔化した改悪だけはしたくないな。と……
銀色塗装のホイールは塗装を剥ぎます。
黒く見えているのは防錆剤(タンニン成分)を塗ったために鉄が変色したものです。
手前に見えるハブはブラスト(メディアはアルミナ)仕上げです。
下地のサフを吹いた所です。
で、本来ならここから塗装に入るのですが、この後このガレージで作業ができない事に……
そこでとりあえず金属むき出しの場所には防錆を兼ねてラッカーを軽く吹いて組みました。
一時的な防錆のつもりだったので手元にあったラッカーをタレも気にせず吹いただけです。
この時には、まさかその状態で気に入ってもらって知人の元に行くとは……。
(結局知人の元に行ってからもこの状態だったらしく、現在の塗装はこの当時の状態+経年となります)
フレームとフロアパネルです。
もう油兎とか泥兎なんて言わせませんよ!
ドロドロだったリアブレーキ廻りです。
シューのライニングも張り替えてもらいました。
ケース内も
そして……




組み上がりました!
(この時、ステップ横のモールをつけ忘れたまま写真をとってしまいました。勿論現在はついてます。)
と、これら一応の完成画像が2008年4月の写真です。
懸念していたエンジンですが、これだけは購入時の触れこみの通り「絶好調」でした。
それから年月が過ぎ、知人宅の駐車場で長い事カバーを被って過ごしましたが出戻ってきたのが
現在の(少し前の)AMiLOGに出てくるS-211です。
流石に塗装は仮のままですから錆も出てきています。
(ただし、シンナーで拭いて少し錆を擦れば、サフを吹いて本塗装にイケるはずです)
下回りを見たら、泥がないっ!きっと雨の日には乗らなかったんでしょうね。(後で聞いてみよう)
ケースからのオイルにじみも無いようですし、そういう意味ではこのジブンのやった整備は
まぁまぁ成功していたのかな?と思っています。
今回、再入庫を機に機関に関しては再チェックしました。
大きな問題は、タイヤの劣化とバッテリーでしょうか。
まぁ、あとは塗装ですかね。
これも結構な金額がかかっているので自己所有にするか、このまま素材として売るか悩むところです。
一応オークションに出してみましたが……売れなかったらウドンゲイン号でも作ろうかな。(笑)
(一応)おしまい。






























SUBARU Rabbit90 Hi-Super Type:S-211 1968Year への2件のフィードバック