THORENS 蓄音機 再生記 01

どうしようかなぁと思ってたんですけど、カテゴライズしました。

これまで2台ほど古い蓄音器を再生してみたのですが、
とりあえず今回は現在進行形の、トーレンスの蓄音機です。
(それ以前のものは気が向いたらUPするかもしれません)

今回のブツはこれです。
汚いです。(笑)
でも、ある意味まだマシな方です。

以前O/Hしたものは、シロアリでボロボロになっていたり、ネズミの糞が入ってたりしました。
ただ、ネットを見るとそれでもマシらしく、中にネズミの死骸が……とか子供Gの大群が……とか。(寒っ!)


で、これがあけた所です。
ちなみに、このモデルは珍しい反射型というタイプで、上の金属ボールのような所で
音を反射させるだけの単純なもので、他の据置型は勿論、ポータブルにも内蔵される
ホーン部分を持ちません。
そうそう、蓄音機と言うとビクターの犬(ニッパー君と言うんですよ)がラッパ型の蓄音機に
耳を傾けている姿を想像するかもしれません。

亡き主人が好んでいたレコードが鳴ると、その音に主人を思い出し、蓄音機の音に悲しげに
耳をそばだてるニッパー君。そのブランドも「His Masters Voice」HMVというものです。が……
じつはこれ、当時のビクターが販売戦略的に作った作り話です。
もちろん、ニッパー君と蓄音機の絵柄も、専属の画家に依頼して描かせたものです。
(と、蓄音機の歴史を綴った本にしっかり書いてありました。)
聞かなかった方が良かった?(^^;;

すみません、脱線しました。
で、そのラッパ型蓄音機ですが、見た目はイカニモ!なんですけど、後年出てくる箱型
(家具みたいな大きさのものから、今回のようなポータブルまで)蓄音機に比べると
音はよくありません。

理由は簡単で、アーム(すなわち、針とも同義)と一緒に動くホーンにはどうしても重量的
及びスペース的な制限が出来てしまいます。
(あまりに大きくて重いものを上に置いたら不安定ですよね)
その点、箱形ならばアームの下により効率の良いホーンを内蔵できるためです。
つまり、ホーンと言うものが電気的な増幅装置を持たない再生機に於いては、とても大きな
役割を果たしているわけです。

それらの点から鑑みても、まだ音は聞いていませんが、この反射型はあまり音は期待できないなと。
特に理論上、低音域は望めないものと思います。

さてさて、話はあっちこっちに飛び移りますが……
じつは、オークションで入札の際にかなり迷いました。
と、言うのも、確かTHORENSは反射型を作っていなかった気がしたのです。

反射型の蓄音機と言えばイギリスのデッカというメーカーのものが有名で
入札前にそう思って調べたけど、やっぱりTHORENSの反射型は見つけられなかったのです。
(これが今後、というか書いている時点で意外な展開を見せたのですが……)

おまけに出品時の説明には「動作しません」とあるのに、この種のものとしては結構な値段がついていて、
しかもしかも、競争相手まで現れて……結局結構意地になって落札した記憶があります。
(ジブンの感覚としては、モノの割にかなり頑張って高額で競り落としました)

次回へ続く。

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