THORENS 蓄音機 再生記 04

しかし参りましたね、今週で3月も終わりだというのに昼から降った雪で外は白くなりましたよ。まぁ、積もりそうにはないんだけど、今までここまで雪が長引いた事ってあまり記憶にないですね。
この星のなにかが変わってきているんでしょうかね。

さて、随分と時間が開いてしまった再生記の続編です。
今さらですが、ちょっとおさらいしましょう。

これが手に入れた状態のTHORENS(トーレンス)蓄音機でした。Jpegの情報では10年10月10日の日付になってますから、約1年半前ですね。(しかも体育の日?)
THORENSの反射型蓄音機に関しては、自分自身(その存在に)懐疑的なモノを感じているんですが、その件に関しては過去の再生記をご覧ください。

まぁ、とにかく汚く、おまけに不動だったものの、サウンドボックスが他のTHORENS蓄音機に付くSONATAであり、発条(ゼンマイ)モーターにはしっかり社名が掘られていたという事で、良しとした記憶は今でも残っています。

そして汚くて不動のモーターをバラスと、その原因がゼンマイ巻き取り部の破損である事がわかりました。

そこで、知人に頼み破損した発条を溶接してもらい、組み直してみました。これが手元に来てから約1年後の2011年11月の事でした。但しこの時点でも他の発条モーターの部品はそのまま油漬けにしてあり、この時点で動くものではなかったというのが、だいたいの経緯です。

ちなみに……

左は漬けて半年ほどのもの。右は約1年半ほどのもの。
普通はこの位漬けると汚れが浮いて取れやすくなるもんなんだけど……全く取れる気配がない!
じつは度々やろうと思ったものの、歯ブラシで擦っても全く汚れが落ちないので、もう少し、もう少しと思っている内に結局こんなに月日が流れて……流石にここまでやっても駄目ならもう無理だろうと。(笑)ならば、力技&ケミカル技でやるしかないと重い腰を上げたのが先日の事だった訳です。

この汚れのコビリツキカタ!汚れは殆ど古いグリスのはずなので、普通は灯油に付けて置いて歯ブラシなんかで擦ればイチコロなんですが、歯ブラシじゃ全く歯が立たない!そこで細ーい真鍮ブラシとボンスター(細かいグラスウール)を軽く何度も当てて、やっと一部の地が出るという有様。
ガソリンの揮発残存物以外でこんなに手こずったのは初めてだー!

もうね、修行だね。

左は錆取りをした後、市販の錆取り防錆剤でリン酸防錆処理をしたもの。右は防錆処理できないメッキ部品と最終的に油漬けにした方がいい発条本体部品など。

とりあえず、当初のキチャナイ状態からは何とか抜け出すことができました。(続く)

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