R.I.D再び

さて、古いものばかり(或いは余所様がオイシイ所を使い切ったもの)が多いので、良く色々なものが壊れます。まぁ、個人的にはご褒美状態なのですが、それにしても「いーかげんにしろー」と一応は棒読みしてみたりするのです。

以前H.I.Dを取り付けた時に消えちゃって一度は「こりゃ駄目か?」と思ったR1150GSのR.I.D(ガソリン・油温・ギアポジション・時計表示)が、その後復活したものの、ここ最近また消えたまんまになっていました。まぁ、基本的には無くても問題ないのですけど、通勤に使っているので時計位は点いてくれると助かります。

そんなこんなで、休日にちょっくら整備をしてみましょう。

で、このR.I.Dなんですが、症状としては接触不良っぽいんです。なので故障原因をNetで調べてみたら、やはりコネクタ周りの接触不良で消える事が多いという事がわかりました。

言い換えれば、接触さえ(通電さえ)きちんとすりゃ、そうそう壊れるものでもなさそうだと。(センサ類は結構壊れるみたいですけどね)

では、それに倣ってコネクタ周りを見てみましょう。

タンクをズリッっと手前にずらします。ちなみにこの時腰をやっちゃいました。まぁ、癖になってるからしょうがないんだけど、キツイです。

R1150GSのハンドル・メーター回りの電装系コネクタ類は、全てこのタンクの下に一度集約されます。

こんなかんじ。

で、このコネクタを外してピンを掃除したいのですが……

は、はずれねぇ!
もう、ドライバーでコジッて1個づつ外すしかありません。ちなみにR.I.Dのコネクタは真ん中付近の上に黒いコネクタを乗せた灰色のコネクタですが、これをコジるのに、周りのコネクタを全部外しました。(まわりもコジってやっと外れた)

じつは、修理の基本として「悪くない所はいじらない」という事があります。ジブンはよく「ついでだから」と言ってこれをやってしまい痛い目に逢うタイプで、(ソコを弄り壊すというより、関係ない所のメンテナンスに時間を取られる方が多い)本当は他のコネクタなんか弄るつもりは無かったんですけど、これだけ固いって事は見過ごすわけに行きません。

なぜ見過ごせないのか?
謎ですか?
ふむ。

では、なぜコネクタは固くなるのかを考えてみましょう。
一つはプラスティック部が固着するという事があります。熱のかかる場所ですし、埃もソコソコはいるでしょうから、その隙間に溜まった埃と湿気が接着剤のようになって取れなくなるというものです。まぁ、正直な所、この現象で取れないなら取らなくても一向に構いません。問題は次のような場合です。

金属のコネクト部分がきつく嵌って取れない場合。本来、コネクタのオスメスは適正な接触面でコネクトされています。コネクタを外れないようにするのは主にプラスティック部分のツメなどであり、金属部分は接触面を保つ=抜く時の抵抗が発生する程度のものです。では、この抵抗が増す要因があるとしたら、それはなんでしょうか? 一番多いのが酸化によってできた被膜などでコネクト部の内径外径が変わり、コネクタが異様にきつくなるという事です。つまり、湿気などでできた酸化被膜なんかが堆積してカスのようになったりしたものが溜まる事です。一見、コネクタが抜けない=きちんと刺さってると思われがちですが、このような状態で抜けない場合は、酸化被膜によってコネクタが絶縁されている可能性もあります。
そう、つまり、たまったカスで接触不良が起きている可能性があるという事です。(あくまで可能性ですよ)

なので、今回は意地でもこのあたりのコネクタを全部取って磨いてやろうと思った訳です。

下の灰色がR.I.Dのコネクタです。コジります。

あっはーん。ってイイ感じに汚れてますね。

雌側も微妙です。なによりこれだけ長い間弄られなかった場所でしょうから、メンテしても罰は当たらない筈です。(でも、腰はやっちゃった……はぅ)

で、自分の場合は古歯ブラシとWD40(油など、CRCでも良いと思う)で磨いて、ブレークリーンで流して、エアで飛ばして、油(接点復活剤など。CRCでも良いと思う)をさして組み直します。

ちなみに、やっている細かい写真はありません。

ということで、R.I.D復活。
まぁ、でも本当の所、コレが原因なのかは微妙なのでまた消えるかも。ソン時ゃまたバラすさ。(笑)

で、ついでに……

我がGSは雨の日にサイドスタンドでハンドルロックしておくと、ハンドプロテクタに水槽ができるのであります。ま、ロック解除してハンドル直せば『ダバーッ』と水が落ちるんだけど、けっこうの量があるから靴が濡れたりするんだよね。なんで、この一番下の部分にドリルで穴を開けてみました。(写真なし)
次の雨上がり時に報告しますねー。

ということで、レッツ・ボロバイ……じゃなくて、レッツ・GS!!

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