KAWASAKI GPZ400R レストア記 第一章

以下は2006年4月頃に完結したPrivateSoulBox内の記事を移植したものです。

 

第一章 基本は分解、そして清掃。

 

という訳で、唐突にKawasaki GPZ400R 2型をバラす訳ですが、まぁ、何で今更GPZなのかと言いますと、 約20年程所有している青春の象徴みたいなもんであり、ちょっと前に浮気して、2年ほど友人の元に 嫁いでいた車両がまた戻ってきたりした訳で、その罪滅ぼしっちゃナンですが、久しぶりにモデファイ してやろうかなと思った訳です。

このモデルの素性としては、まぁ、諸元なんかはWEBで探して頂ければ解るとおりなんで割愛しますが、 車両の素性としては、エンジンが3基目って事を除けば、他には特に目立った変更はありません。

キャブが600Rのものになっていて、ヨシムラの集合が入っていて、エアフィルターがついてるくらいです。 ま、一応ジェット類は交換してA/F比は良好になっていると思います。

さて・・・

 

 

 

 

 

A-1 既に外装もエンジンも無いです。A-2 このエンジンは3基目です。過去2回のエンジン交換は、学生の頃 自分でやりました。現在GPZの総走行距離は6万km弱ですが、このエンジンでは1.5万kmくらいでしょうか。 エンジン単体ではトータルで2万kmくらいだと思います。


 

 

 

 

 

エンジンが酷く汚なかったので洗ってみました。特に写真の場所やフレームのスイングアームピボット部などもそうなんですが、チェンルブが 飛ぶ場所ってのは、放っておくと泥とオイルの積層状の汚れが溜まります。こうなるとケミカルや洗油ではなかなか 落ちないので、私は潔く、最初にちょいと先の丸まったマイナスドライバーをスクレーパー代わりに剥ぎ取り、それから 洗油などで洗い流してます。

 

 

 

 

 

見事にエンジンのブラックも流れてしまいました。(涙) 元々ブラックがアルミの錆で浮いていたので 覚悟はしていたんですが・・・なんか、酷いですね。

 

 

 

 

 

そして、この後エアで水分を飛ばし、乾燥がてらエンジンを暫く放置したところ、写真の台車にオイルの 海が出来ていました。一度ふき取ってみたんですけど、翌日にはまたオイルが溜まっているという状態です。 ちなみに、オイルはエンジンを降ろす前に抜きましたが、パンも変更する予定だったので(この件については 後述します)エレメントは外さず、ドレンからささっと抜いただけだったのです。その後ドレンは軽く締めた だけだったので、その部分から残りのオイルが漏れたのか?とも思っていたのですが、どうも違うようです。

 

 

 

 

 

そこで、オイル漏れの原因を追求すべく、エンジンを見やすい状態に。
ここでは、エンジン上部のウォーターラインを使ってエンジンを吊り上げていますが、真似しない方がいいです。 このパイプは小さなボルト2本で止まっていますので、最悪の場合落ちてしまうと思われます。まぁ、私の場合 学生の頃からこのエンジンはこの方法で持ち上げて運んでいたって事もあり、何となく安心してこの方法を 取っていますが、色々なところにストレスがかかりますので、良い子は真似しないように。

 

 

 

 

エンジンを吊るすとすぐにオイル漏れの個所がわかりました。

 

 

 

 

シフトペダルのシャフトのシール部分です。シールのリップルが傷んだ(経年劣化か?)のでしょう。 まぁ、ここはストレスが溜まりやすい部分なので仕方が無いですね。

 

 

 

 

 

 

シールの状態を確認するためにカバーを外します。ボルトを外してカバーを取るわけですが ボルトを外しただけでは取れません。ですが、だからと言ってこのようにドライバー等で こじってはいけません。これは悪い例です、ドライバーは当てていますが実際には叩いていませんよ。

 

 

 

 

 

 

ボルトを外したらプラハン等でコツコツとカバーを叩いてみましょう。少しずつ音が変わってきて・・・

 

 

 

 

 

 

外れます。
マイクロメータなどを使って測定したわけじゃないですが、 シャフトは綺麗でしたので、ブーツの方でしょう。

 

 

 

 

 

 

まぁ、一回開けちゃったからには、カバーのガスケットとシール類は注文することにしましょう。

 

 

 

 

 

 

ダメージついでにもう一つ。
この車両が戻ってきたときに、友人から「たまに気づくとポンプの付近からクーラントが滲んでる事があるんだよね、バイク屋で見てもらったんだけど解らないって言われたんだけど・・・」 と言われていたので、ウォーターポンプを外して分解してみました。

 

 

 

 

 

 

なんと!腐ってました。(涙)
しかもインペラが欠けている部分もあります。恐らくこれは、錆で固着した状態でエンジンを 回したことにより欠けたと思われるのですが、真相は定かではありません。ところで、このウォーターポンプ なんですが、メカニカルシールを外して分解しようと思ったんですけど、ちょっと分解できる気がしなかったので パーツリストで調べてみたんですが・・・アッセンブリ交換品だったんですね。って事は、この ペラを治そうとすると、ちょっと高くつきそうですね。困りました。

まぁ、困ったときはとりあえず他の作業をしながら策を練る事としましょう。

 

 

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