KAWASAKI GPZ400R レストア記 第二章

以下は2006年4月頃に完結したPrivateSoulBox内の記事を移植したものです。

 

第二章  まだまだ分解、&品定め?

エンジン関係はちょっと一休み、ココからはフレーム関連のバラシと品定めとします。

これがGPZ400RのAL-BOXフレームです。今見ると貧素ですね。(笑)でも、当時は結構ゴツく見えたもんなんですよ。ちなみに、このエンジン抱きかかえのフレームが後にE-BOXフレームになった・・・はずです。

この状態からは良く見えないと思いますが、サブフレーム(左側の黄色いプラグコードの下に見える黒いフレーム)は本来シルバーなん ですが、黒くなってます。これはオイルとクーラントによる汚れだと解るんですが、ってことは・・・やっぱりオイル、クーラント共に漏れてたんでしょうね。

あと、スイングアームピポット付近が異様に汚いです。特に左側はチェーンルブとオイルの層ができていて、中性のクリーナーでは歯が立たないほどでしたので、先の丸くなったドライバーをスクレーパー代わりにして傷をつけないように【層】を剥離してから洗油で洗いました。

フロントステム周りは以前から【ガタ】がありましたので、間違いなくベアリングの交換となるでしょう。カラー(ベアリングレース)も打ち直しでしょうね。


ここでちょっとTIPS。

大きなサイズのヘキサゴンレンチが必要な個所って結構あるんですけど、サンメカに余計な出費は禁物ですね。(自分が貧乏なだけと言う話はおいといて)そんな時には、写真のような建築用の長ナットを使っています。

これ、結構便利なんですよね。1個10円ちょっと(大ヘキサだと安くても数百円)で色々なサイズがありますし、安いので同サイズを 複数用意することにも抵抗がありません。両ヘキサなんて時には、両方にこのナットをかけてメガネで回せば済みます。いざとなったらこのままエアインパクト レンチも・・・まぁ、それはやりませんが、緊急時にはそれもアリかも知れませんね。

さて、ステムのベアリングレースですが、上下ともしっかり打痕が付いています。おみごと!勿論交換です。

レースの交換は専用工具が必要とありますが、そんなもん無くたって十分可能です。レースのミミに金属棒などを引っ掛けてたたき出してやります。

ここでは作業しながらの撮影は無理だったので詳細は割愛しますが、興味のある方は、検索すると図解入りで色々な説明がありますので参考にされるといいでしょう。

ということで、ステム周りも全部分解。

打痕はこっちの方が解りやすいかな?タテに溝がついてるでしょ?これが打痕でステアリングの【ゴリゴリ】感の元凶となります。さらに放置しておくとガタガタと遊びがでてきます。このGPZは後者でした。

さぁ、先を急ぎましょう。

次はスイングアームとサスペンションリンク周りです。

わかりますか?このリンク、なかなかキテます。(笑)

外す際に・・・というか、外れなかったんですよ、固着して。
まぁ、ボルトの錆び方を見れば一目瞭然ですが、このリンクに付いてるベアリングのシールも固着というか、一体化したました。
当然オイルレス!(笑えない)
しかもカラーが抜けない・・・
つまり、カラーがベアリングと固着して、そのベアリング自体が固着して動かないもんだから、この白く錆びたオイルレスボルトとカラーが何となく動いているだけで稼動していた訳ですね。

恐ろしい。(爆)

でも、逆に考えると、ここを直すだけでかなり乗り味が変わるんじゃないかなと思ったりするわけです。

チェンガイドもしっかり削れてます。
まぁ、OFF車に比べれば何てことないレベルですが。

本当はこのガイドも換えたいのですが、こういう部品って結構高いんですよね。

どうしようかなぁ

で、こちらはリアショック本体。

稼動部が錆びてるかなと思ったんですけど、錆びてないみたいですね。ちょっとびっくりです。ただ、5万キロ以上走っているショックですから当然変えたいと思っていますが・・・これも高いんだよねぇ・・・。

純正買うくらいならOHLINSなんかでも一緒なんで、この際パーっといっちゃいますか!?

無理です。(涙)

まぁ、難問は後回し後回し・・・。

とりあえず恒例の吊り下げです。
えと、別にそういう趣味があるわけじゃないですけど、この方が作業スペースが確保できて何かと便利なんですよ。
いや、本当ですよ。

ホントなんだって!!(笑)

番外編 【今回のオマケ】

GPZのレストアをやろうとしたきっかけの一つに、無理だと思っていた部品の入手が出来たってのがあるんです。

もう、数年前になりますが、ヤフオクでデッドストックになっていた・・・


新品の・・・

ガソリンタンクです!

写真写りが悪いのはご容赦を。
さらっぴんのピッカピカ、まさかこのタンクが15,000円で入手できるとは思ってませんでした。当時所有していた友人に「とにかく買え!」と言って落と したんですが、友人はその後も「なんか勿体無くてつけられなくってさぁ」と言って大事に保管されてました。

今回車両が戻ってくる際に、「使ってくれる人の所にあったほうがいいから」という好意で、このタンクも手元に来ました。

いやぁ、持つべきものは友ですね!

 

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