『DC-ACコンバータのスイッチをなおす』の巻

「iさん、こんなの出てきたんだけど……いりますか?」

最近、会社の上司や同僚から言われる。
その日声をかけてきたのは、会社の倉庫を整理していた上司。
俺らぁ廃棄物処理班じゃねぇっつーの!!!
つか、いっそのこと再生公社にでもしようか?
それとも社会福祉公社にするか?
ヘンリエッタとかトリエラとかアンジェとか来るカナ?
でも、きっと、記憶付けしてない彼女たちはマジで怖いと思う……。

なんて事をコンマ何秒かの間で考えながら、
結局は、ありがたく頂戴するんだけどね。(笑)

で、本日のクランケはこちら。

なんでも「昔使ってたんだけどスイッチが壊れちゃって使わなくなった」そう。
「新しいの買ったし、最近のものと違って重いし、廃棄処分にようと思ったけどiさんいるかな? と思って……」だそうな。
嬉しいじゃないのよ。(w

おぉ、何処がどうスーパーなんだかわかんないけど、DC12v入力のAC100v出力で700wかぁ。
Y89って事は1989年製って事だね。
もう大往生?
でも残念ながら、ココに来たら滅多な事では安楽死はできません。
裏は全面ヒートシンクって訳ね。
凄い数のネジだな。
レギュレータかな?

中は、思った通り。
ま、こんなもんでしょ。
トランスが水没なんかで錆びてるとNGだけど、これなら大丈夫。
まぁ、コレだけでかいとトランスだけでも価値があるから、もらって正解。
万が一の場合にも、ドナーとして活躍させてあげるよ。
ウェヒェヒェヒェヒェヒェヒェヒェ。

これが壊れたスイッチ。
シーソータイプでON-OFF切り替え式だけど、ONでもOFFでもプラプラ。
恐らく中のツメが折れたんじゃないかな? と推測。

まずはスイッチを引っ張り出して、ドライバーを突っ込んで分解してみる。

 

中の半円形を伴った金属プレートを下の電極に押し付ける事によって通電する仕組み。
スイッチ本体は大丈夫のようだけど、中に細かいプラスチック片が。

プラスチック片の正体はこちら。
わかるかな?
本体から出っぱった円筒の端がかけている。
右の固まりはその円柱の中に入る棒。
別の角度から見たところ。
かけているのがわかるでしょう?
中に入っているスプリングで上の写真の右にあった棒が本体内の金属プレートを押し付けて導通させる=スイッチがONになる仕組み。

中を見た状態からも、おそらくはこのスイッチをなおせば使えるようになるはず。

だったら、スイッチを交換すりゃ一丁あがりっ!!!

って、ここはAMiLOGだぜ?
タイトル見たかい?
『スイッチ交換』じゃなくて『なおすの巻』と来たモンだ!(笑)

つーことで、まずは資材漁り。
丁度良さそうなステンパイプを発見。
ヤスリでゴリゴリでもいいんだけど、時間がもったいないのでサンダーでチュイィ~ンと。

で、なんとなく形が整ったらはめてみて、長さをあわせてCUT!

はい、こんなんできました。
で、これをどうするかというと……

はい、はめてみました。
ま、つまりは砕けた円筒を再生しようと言うことですな。

ひとまず、こんな感じ。
但し、このままだと中の棒がグラグラで、このまま本体に戻しても上手に金属プレートを押してくれないので……

エポパテで穴を埋めます。
(ポリパテでもなんでもいい。ソコにあったものを上手に使おう!)

やわらかいうちにちょっと整形したり、もうすこしマジメに充填したりして

こんなんできました。

はめこんだ金属をテーパー状に削ってあるのは、厚みが邪魔にならないように。

スプリングを仕込んで、グリスを塗って棒を差し込んで完了。
これをスイッチ本体に差し込むと……

うりゃ!
でけますた。

テストで見事復活。
勿論この後負荷もかけてみたけど大丈夫でした。

まぁ、本来ならば手持ちのスイッチに交換するのが一番早いと思う。

でも、それを『あえて手間をかける=楽しむ』ってのも面白いじゃないか。

ってことで、次は何をしようかな?

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