あとがき

『2stジムニー・チャンバータン殺人事件をノベル化しませんか?』
最初にA出版のB氏からメールをもらった際は、絶対何かの間違いか詐欺に違いないと思っていた。
そもそも、2stジムニーなんてマイナーな乗り物に、主人公となるチャンバーがただのバーチャンであり、萌え要素も無けりゃ腐女子を牽引する力も無く、あるとすればごく一部のババァ愛好家(特殊性癖の持ち主)くらいで、おまけに殺人犯特定に至るプロセスが、時代を大きく後退した(そう、2stジムニー全盛期とシンクロした)ものであると言うことを考えるととても信じられなかったのだ。
しかし、そんな私の気持ちと裏腹にB氏は今扉絵界隈で絶大な人気を誇るC様による身の毛もよだつチャンバー扉絵のサンプルを持ちD出版のE氏と共に打ち合わせの喫茶店に現れて

中略

とにかく、こんな私の売れるとは思えない本を世に出してくださったA出版のB氏、一度見たら二度と忘れられなくなる悪夢のような素晴らしい扉絵を描いてくれたC様、校正締め切りを都合4回以上遅らせて挙句の果て発売日まで遅らせてしまったにもかかわらず残業代すらもらえなかったD出版のE氏に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

 

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と、こんなあとがきが最近多いような気がする。(特に、ラノベ)
あとがきに謝辞を述べるのは構わないが、ほぼ全編謝辞のようなあとがきって、どーなのよ?

しかもえてして、出版担当者が如何に自分を発掘するに当たって尽力したか美化した物語を交えた経歴と部署や名前。「こんなすばらしい絵を描いてくださった」という接頭語から始まり、他の作品例と一緒に書き出す絵描きの名前。そんなの誰もシラネェよ! と言いたくなる印刷所の担当者の部署と名前とか……
『ココハ、オマエノ、ニッキチョウカ?』と思うようなあとがきが、目に付いて仕方ない今日この頃です。

うん、まぁ、あとがきすら書く機会を手にしてない人間が心配する必要は無いんだけどね。

ケッ!

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