年に一回行われる会社のお祭りにて、去年は我がGSにて初の(ちょっとマトモな)OFFランを行った。
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んで、まぁ今年もそのお祭りがあったのだけど、その前にふと思ったのさ。
「祭りなのに遊ばないのは面白くないなぁ」と。
で、思いついた。
「ちょっとばかりGSをOFF用にしてみようかなぁ」なんてね。
で、○○のゴミ箱とか××とか△△とか色々漁って見つけたのが
1.F650GSの破れて捨てられてたシート
2.同じく捨てられてたシート(車種不明・たぶんHD?)
3.いらないもの箱に入っていた恐らくはF800S用とおぼしきオプションLEDテールライト
なんてものだった。
うーん、イメージはHP2エンデューロ? まぁ無理だけど、GS史上一番重いGS(アドベは除く)という栄光のスペックを体で表す如きスタイルを幾分でも和らげる事が出来たら、面白いんじゃなかろうかいな? なんて思ったわけですよ。
と言うわけで、早速工作。
まずはFのシートを乗せてみた。
これでパーペキ。
全てがFに……ならねぇ。(笑)
とりあえず皮を剥いで見る。
ヒャッハー! ジェロニモになった気分だゼ。(嘘)
とりあえずリアのいらないものを外して
シートベースを切って張って(アルミ板はそのへんに転がってたナンバーベース)
でも、このままじゃ何となくカッチョ悪いし、おまけにポジションがヘンだ。
落ちてたシートの皮を剥いで(ジェロニモになった(以下略))……
仮止めでイメージを膨らます。
で、ある程度膨らんだら思い切って
こんな感じで。
ちなみにリアタイヤの上に載ってるのはリアフェンダー。
フェンダー・テールランプ・ウインカー・ナンバーが一体に(各ユニットが干渉して取り付けられている)なっている構造で、少なくとも純正のフェンダーが付いていると後部が非常に長くなる(シートが短く見える)ので、最終的にはテールランプユニット共々取り払う予定。
まぁ、コンなもんかな?
シートの皮買ってこなきゃ。
サンキ(シマムラと手芸店が一緒になったような店)で買ってきた切れ端。バックスキン(今はアルカンターラって言うのかね?)風でお値段380円なりー。
継ぎ目とか思いっきり目立ってるけど、いいんだよ。これは伝統あるお祭りの神輿じゃなくて、町内会の子供が毎年作るダンボール工作の神輿みたいなもんだ。
和ませることができりゃOK!
さて、ココまできたら次はリアセクション。
さっきも書いたようにテールライトとウインカーとナンバーは取り外して拾ったLEDテールライトをつける計画なんだが……
ひとつ問題発生。
おりびあ8世ルパンは賛成。(どーでもいいですね、すいません)
フツーの電球式テールライトって所謂ダブル球になってる。つまり電球はひとつでも、コードは
・テールライトの(+)線 12vが来ている
・ブレーキライトの(+)線 12vが来ている
・テール、ブレーキ共用のアース(-)線
という構成になっている。
これは、汎用のLEDテールライトでもだいたい一緒で、テールライト用のLEDとブレーキライト用のLEDが分かれていて、通常はテールライトLEDのみ点灯。
ブレーキ時にはテールライト用LED+ブレーキライト用LEDが点灯となる。
駄菓子貸し!(返せよっ!)
BMW純正(今回はオプションだが)のLEDテールユニットは
・LEDの(+)線 12vが来ている
・LEDのアース(-)線
のみとなっている。
(正確にはナンバー灯の線があるが、それはノーマル球と同条件なのでここではあえて語らない)
これは、どういう事か?
まぁ、答えは至極簡単。
BMWモトラッドの宣伝用PVなんかを店頭やYoutubeで見るとわかるが、最近の機種のテールライトがPVでのみフラッシュ(点滅)しているんだよね。ピカピカッ・ピカピカッってね。
じつは、これが全ての答え。
つまり、BMWのLEDテールライトは、通常では人間の目にフラッシュだと見えない程度に間引き点灯させ(発光が断続的なので人間の目には暗く見える)、ブレーキ時には連続点灯させる(本来の100%の明るさ)という仕組みになっている。
PVだとフラッシュして見えるのはコマ数と点灯サイクルによるズレのせい。
どうしてこんな風になっているのかは不明だけど、点滅に対して高耐久なLEDと、全てをコンピュータで制御している(CAN-BAS化)今のマシンは、もしかしたらこの方が都合がいいのかもしれない。
うん、まぁ御託はこの辺にして、当然ながらオイラのR1150GSはアナクロ仕様(ダブル球仕様)なのでこのままではテールライトをつけられない。
どうする?
要はフラッシュさせりゃいいんだろ?
トランジスタでフリップ・フロップ回路を作るか?
でも、さすがにテールとブレーキだから、トランジスタの安定感じゃちょっと心許無いな。
なら、555(タイマーIC)でやるか? ロット単位でストックあるし。
うん、決定!!
と言うことでチャチャっと回路図を描いて、ブレッドボードで検証しようと思ったら……
増幅用のトランジスタ(2SC)が無い……。
なんでやー! なんで2SCシリーズがひとつもないんだー!!!
ちなみにおいらの住んでる越後には、現在電子パーツ屋さんがありません。
昔はダイエーに有名なパーツ屋【キョーワ】さんが、また関屋には【関本特殊無線】さんがありましたが(小学生の頃からお世話になってました)今では50kmほど離れた長岡まで行かなければありません。電子パーツは専ら通販でGET。なので常にロット買いとなっていたんですが……ストックが無いとは。
ま、悔やんでも仕方ないので、今回もまた通販で頼もうと思いながら何気にネットサーフィンしていると……なんと、LED点灯キットなる丁度いいモノがあるじゃないですか! 思ったより安い! しかも、今頼めば明日には届く。同じショップで頼まれてた会社で使う機材用の補修部品も売ってるし、自作で覚悟しなけりゃいけないユニバーサル基盤でのゴチャゴチャ配線もやらなくていいし、(制限時間が関係なければ逆にどれだけミニマライズできるか挑戦する楽しみはありますが)仕事用と一緒に頼めば送料がゴニョゴニョ……って事で、ひとまず注文。
で、できたのが
ほい、これ。
プラケース下半分がキットの基盤。
但し、キットそのものの構成では今回意図する人の目にはわからない程度のフラッシュってのはできなかったので、適当に構成部品を変えてチューニング。
上半分はキットではなく、入力の切り替えを行う無接点リレー。
何をやっているかと言うと、R1150GSから出てくる信号は
・テールランプ(常時点灯)12v
・ブレーキランプ(ブレーキ時光る)12v
となっていて、ブレーキ時にはダブル球の中で両方のフィラメントに12vの電気が流れて赤赤とブレーキランプが点くけれど(足し算の原理)LEDでこんなことやったら一発で壊れる。
平常時は間引き点灯しておいてブレーキ時には常時点灯っていう引き算の原理を行うために、フラッシュ基盤を通す回路とバイパスする回路をこのリレーで作っているわけ。
んでね、結局この回路、どうだったかと言うと……
市販したいくらい、いい感じになりました。(キット使った時点で市販は無理。でも、最初に考えたオリジナル回路でなら市販もできるなぁ。需要無いだろうなぁ:笑)
どんな感じなのか見せたいところなんですが、なにせ人の目の感覚の隙を突く点灯システムなんで、写真に写しても全開状態しか写らないんで意味無いんですわ。
Vでも点滅するだけだしね。(笑)
さてさて、それではユニットができたんで車体に取り付けましょう。
その前に、車体を計測して
いつものように工作用ボール紙(必ずストックしています)で原型を作って本体に合わせてみて、OKだったらその辺に落ちてる板を切ってまげて削って色を塗って……
こんな感じですね。
ウインカーは知人が何かのウインカーをLEDタイプに取り替えた時に出たもので、本人曰く「切れないLEDに換えたんだからいらない。捨てといてー」ってのを取っておいたヤツです。
有効利用させていただきましたー。
さて、肝心のフラッシュユニットはというと
こんな感じで付きました。
でも、このままだとフェンダーが無いし、じつはシートも少し長さが足りません。
むむ、どうしようか?
PP(ポリプロピレン)シートを買ってきてタイラップで固定してみました。
どーよ、イイ感じにチープ感が出てるでしょ?(笑)
ココまできたら、あと少し。
最後にシートをつけて試乗したのですが……やっぱり簡易的なシート固定方法では尻の下でシートがモゾモゾしてコントロールに不安があります。
このまま長く乗ろうなんて思っていないけど、今年は飛ぶぞ! という目標(笑)達成にはかなりシート的に不安があったので、思い切ってノーマルのシートクランプを利用することにしました。
またしても、シートの改造です。
ってことで、出来ました。
一度表皮を剥がさなくてはいけなくなりジェロニモしたのですが、以前買ってきたグレーの表皮は何かのキレッパシで、もうありませんでした。しかも、なかなか良い厚さのシート生地が無く、皺が目立ってしまうわ、加工している途中でスポンジの一部を削り落としてしまうわで……最初よりブサイクになっちまいましたが、まぁいいでしょう。
では、お披露目でーす。
元の状態は……
これは前年の白馬(Motorrad Days 2014 in HAKUBA)での写真ですが、それから仕様は変わってなかったので比較の対象としてはコレでいいでしょう。
パニアケースやアドベ用のスクリーン、無線のアンテナなど、ロング仕様になっているのがわかります。
そして今回のR1150GS第二形態は……
っと、まぁ、こんな感じです。
うーん、あんまり変わってない?
エンジンガード(フォグライトも含む)やスクリーン、リア周りのケース類全ホルダーを撤去して、自作ラリーシートを纏って見たのですがねぇ。
うーん、総工費2500円じゃ、仕方ないかぁ……。(あとは殆どストック&拾い物)
とはいえ、色々なものを取り払ったら確かに動作は軽快になりました。
念願のジャンプも昨年よりは高く飛べました。(恐らく)
なにより、取り回しが軽くなったことと、触媒レスで吹けが良くなったこと+フロントのOHLINSサスで動力性能が格段に上がった事は体感できましたね。
しかし……いかんせんお祭り用の急造品です。
三回目のジャンプ時にシートの純正ベースとFシートの取り付け部分が折れ、うわぁぁぁぁーと思っている間に落馬。(笑)
グダグダになったシートをタイダウンベルトで固定し、そのまま何回か飛ぶと、今度は着地時に車体の何処かからか『バキッ!』っという音が数回。(爆)
とりあえず目視で確認するも異常は見られないようなので、そのまま現在に至りますが(いーのか!?)早々に R1150GS 陵辱計画 【THE NEXT】 を発動しなければと思っている今日この頃でございます。
まぁ、バイクの楽しみ方なんて人それぞれ。
同型車をピカピカに磨いて新車のように乗る人もいれば、最大積載能力の限界に挑む人も居る。今回の第二形態のように断捨離状態で楽しむのもまた一興なれば、これもまた普遍的ではないということで、みなさんも是非ご自分のマシンで、色々楽しみましょう!!!
今回のオマケ画像
じつは飛んで遊べるマシンが無いわけではない。
左は1年ほど前から我が家で飼ってるKLX250改300。
ただ、この会社のイベントには立場上右のマシンで行かなきゃならない事情があったりするんですわ。(まぁイロイロね)
で、じつはこの度もう一台空冷フラットツインが嫁入りしてくることになったんですけど……
それはまた、別のオハナシということで……。
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