楽に逝けると思うなよ……

そうさなぁ、俺にかかわっちまった事が
そもそもの間違いだったのかもしれねぇなぁ………
(タイトルに繋がる)

いや、まぁ、そんな大仰なことじゃないんですけどね。
まぁでも、今までに「フツーはそこまでしねぇだろ! もう逝かせてやれよっ!」ってモノを何度も死の淵(というより、あっち側からか?)から引きずり出したもんですが、例えばそれは【長年の激務に耐えかねてギアが欠けて動かなくなったシュレッダー】だったり、【15年目にして蓋が全開しなくなったTOTO便器のもう部品がないサーボユニット】だったり、またある時は【50年前の腐った鉄スクーター】だったり……例えばフツーのご家庭だと

【モノが壊れる】→【修理するより買った方が安いよね】→【廃棄】

だと思うんですが、我が家では

【モノが壊れる】→【とーちゃん、壊れた】→【あー、後でナー】→【流用したらイケるかな?】→【再生】

あるいは

【流用したらイケるかな?】→【やっぱ無理だったわー、ほんじゃ買い替えるか】→【でも、ガワはいらないけど、このユニットは外して取っておこう】→【カスを廃棄】

ということで、ね……まぁ色々と溜まってくるんですよ。(捨てろよ!<ジブン)

で、今回のクランケはですね、本当にこれなら買った方が安いという代物です。はい。

数年前に100均で買ったUSBのLEDライトです。
荷物に紛れていたのを偶然見つけて使ってみたのですが、数回使ったら点かなくなってしまいました。まぁ、こんなのは買った方が安いのは承知の上なんですが、確かこのライト、以前に一度使った時も数回の使用で点かなくなって、これは確か二代目だったはずです。前回はアタリが悪かったのかな? と思ってすぐさま買い替えた記憶がありますが、二つ目も同じようにこんなに寿命が短いって事は、何かあるな、と。
まぁ、ちょうど車で使う手元のライトが欲しかった事だし、何気にこのフレキシブルが使いやすいんだけど、あれからあまり見ないし、これはやっぱり開けなきゃダメでしょう! ってことで、オペの開始です。

これは……アカンやつや。
バラしてすぐに思ったのはそれでした。(笑)

なにがダメなのかというと、LEDが並列接続でついているんですが、その電流制御用に使っている抵抗が1本しかついていないんですよ。
ま、理論的にはこれでも問題ないんですけどね、理論的には……
ただし、理論上問題ないのはこのLEDが二つとも全く同じ特性で全く同じ特性のまま全く同じ劣化をする場合のみに通用する理論なんです。

ちなみに、同じ型番でも同じロットでも、こういう部品ってどうしても誤差が出るんですよ。(そうじゃない部品もありますが、それなりに管理されていて価格も桁違いだし、そんな高い部品を間違った使い方はしないので、ここでは除外します)LEDの場合、VF(このLEDに与える適切な電圧)に結構誤差があります。この回路だとVFの誤差で電圧が均等に分圧されない可能性が高く、また仮に最初はよくても何らかの条件で片側の劣化などが早まると反対側に過電圧がかかり壊れてしまします。今回のLEDもよく見たら片側の発光部にヤケが見られましたので、恐らくはこの(アカン)回路によってLEDが点かなくなったものと思われます。

さて、ではこんなのさっさと取り換えましょう!
とはいうものの……

どのLEDを使うか?
ジブンはこういうの買うときはだいたいロット買いなので、我が家には常に千個単位でLEDがあるんですが、何を使うかが問題なんですよね。
いわゆる超高輝度LEDってヤツを使うんですけど、数百mcd(カンデラ:光の単位)から数千、数十万mcdなんてのもあり、あまりに眩しすぎるのも困りものでして……
で、いくつか単体で発光させてみて、今回は写真の黄色いATTENTIONのステッカーが貼ってあるLED(20000~25000mcd)を使用することとしました。

さて、ここでちょっと算数のお勉強です。
このLEDを発光させるには何Ωの抵抗が必要でしょうか?
(ちなみに今回は電源がUSBというとても安定した条件なので抵抗で電流制御します)
まずはこのLEDのVFを見ると3.0v~3.2vと書かれています。
(この範囲の電圧で使用してね、ということです)
3.2vでドライブしてみたところ、約10mAの電流が流れました。
そしてUSBは5.0vの電圧を供給しています。

並列回路ですが、今回はLED1個につき抵抗を1個つけるので、単体のLEDを発光させる時と同じ条件で計算します。

すると……
(5.0v-3.2v)/0.01A となって、約180Ωの抵抗が必要なことがわかります。
それでは180Ωの抵抗を用意して……なんて言ってもそんな抵抗は都合よくあったりしませんし、今は午前1時です。(こんな時間になにやってんだか……)ここは誤差も吸収できるように手持ちの100Ωを2個直列にして200Ωでいきましょう!

汚い半田は手抜きなので許してください。あと、マットが汚いのは半田作業用のマットだからです。こちらもご容赦を。
さて、100Ωの抵抗を直列につないで200Ωの抵抗が2本できました。
また、LEDはK(カソード、-)側を半田でブリッジしてあります。(並列なので)
このあとLEDのA(アノード、+)側に一本ずつ200Ωの抵抗を付けます。

中空配線でも大丈夫な気がするんだけど、一応熱収縮チューブで保護しています。(チューブは手元にあったモノを使ったんで、ちょっと大きいかな?)
あとは元に戻すだけです。

ちなみに、右にあるのが元のLEDユニットです。Φ=5mmで低頭タイプですね。
この抵抗をもう一本増やせば、圧倒的に品質は向上するはずなのに出来ないんでしょうね。まぁ、これが100円で買える方が間違っているのかもしれないなぁ………。

はい、完成しました。
枕もとのノートPCに刺してテストしていますが、明るさもバッチリです。

何気に焦点が二つになるかと思ったら一つになっていますね。これなら車で使っても、手元のマップや書類の確認に十分使えそうです。うん、いい感じだ。(自己満足:笑)

と言うことで、今回はコモノの蘇生でした。
使えるものは、最後まで使う。
骨までしゃぶって、骨すら使う!
うん、いいことだと思いません?(笑)

 

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